カテゴリー「学問・資格」の記事

2009年度通年フィンランド語講座「コミュニケーションのためのフィンランド語」 開講します

麗澤オープンカレッジ (ROCK, 千葉県柏市) にて,2009年4月~12月に通年講座 「コミュニケーションのためのフィンランド語 (入門~初級)」 を開講します。(Webでの申し込みは3月3日に締め切られました。追加のお申込みはご面倒ですが ROCK 事務室 (TEL: 04-7173-3664) までお問い合わせください。)

問い合わせがあったようですので:「教科書」として指定されている 『CD付 ゼロから話せるフィンランド語』 は参照用・復習用参考書です (受講者の皆さんお持ちであるほうが便利ですので挙げてありますが,そのまま使うわけではありませんので,購入をご検討の際はご留意ください)。なお,同書籍は ROCK 事務局にて割り引き購入できますので,ご入り用の際は受講申し込みの際に事務局までお問い合わせください。 [2009-02-21 更新]

24日間 (4/23~12/10,いずれも木曜日 18:45-20:15) で,フィンランド語の最重要語彙と入門~初級レベルの文法の習得をめざします。具体的な場面を想定した口頭練習 ((1) 文型練習 (2) 対話練習 (3) スキットによるパフォーマンス) を通じて,「使える」フィンランド語を学習します。現在のところ予定している場面は以下の通りです。

  • Rock_mapmini自己紹介する
  • 質問する
  • 計画する
  • 予定を聞く/伝える
  • 食事をする
  • 買い物をする
  • 依頼する・誘う・許可を求める
  • 感覚/感情を表現する
  • 状況を説明する
  • 賛同する/しない
  • 不満を述べる・謝る
  • 嘆く・励ます
  • 意見を述べる

特に重点を置く予定なのが単語の習得です。フィンランド語は英語や日本語から類推できる語彙が少なく,初級学習者にとって大きな壁になります。そこで,本講座では毎回新しい単語 (予習分20単語 + その場で導入する20単語) を導入し,それらを実践的に使いながらフィンランド語のさまざまな表現に親しんでいきます。本講座では最終的に 800単語をマスターすることをめざしています。単語やフレーズを覚える練習を楽しみながら積極的におこなっていただきながら,週一回の授業で最大限の効果が得られるようすすめたいと思います。

ROCK は常磐線各駅停車南柏駅より徒歩15分,バスで5分程度です。[ 交通案内 ] 都心からは結構かかりますので,東京からいらっしゃる場合はしんどいかと思いますが,値段的にはかなりオトクかと (24回で 32,200円はちょっとない価格... )。お近くにお住まいの方でご関心のある方,ヨーロッパの多くの言語とは異なる特徴をもつ (日本語に似てる,かな?... かな?たぶん) フィンランド語を体験してみてはいかがでしょうか。なお,ROCKの2009年の前期講座では,フィンランド語と同じウラル語族の言語である ハンガリー語の入門 (野瀬昌彦先生) も開講されます。

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2009年春のフィンランド語講座「フィンランド語講読(初級)」 開講します

おしらせがちょっと遅くなりましたが,麗澤オープンカレッジ (ROCK, 千葉県柏市) にて,2009年の2月~3月に 短期集中講座「フィンランド語講読(初級):フィンランド語でフィンランドを読み解こう」 を開講します。

全日程が終了しました!8人の方が修了です。皆さん,お疲れさまでした。 [2009-03-21 更新]

4日間 (2/7, 2/21, 3/7, 3/21,いずれも土曜日),計8コマ (12時間) で平易なフィンランド語テキストを読み解きながら,語彙と文法の基礎固めを行います。フィンランド語が全く初めて,という方にはきついかと思いますが,フィンランド語を何らかの形で勉強したことがある初級の学習者むけの内容を準備しています。内容はフィンランドの社会,歴史,文化などをフィンランド語で読む,というもので,テキストを読み解くための語彙集を事前に用意する予定です (そのほかに辞書も使用します)。

ROCK は常磐線各駅停車南柏駅より徒歩15分,バスで5分程度です。[ 交通案内 ] 都心からは結構かかりますので,東京からいらっしゃる場合はしんどいかと思いますが,値段的にはかなりオトクかと (10,600円)。

ROCKでは,2009年度には通年の語学講座「コミュニケーションのためのフィンランド語」ほかを開講する予定です。お近くにお住まいの方でご関心のある方,ヨーロッパの多くの言語とは異なる特徴をもつ (日本語に似てる,かな?... かな?たぶん) フィンランド語を体験してみてはいかがでしょうか。なお,同じく2009年度にはフィンランド語の (ほんのちょっと遠い) 親戚にあたるハンガリー語 (ウラル語族フィン・ウゴル語派) の講座もお目見えの予定だそうです。

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日本とフィンランドがつなぐ希少糖研究

「フィンランドといえばキシリトール」というくらいフィンランドのキシリトール xylitol (フィンランド語 ksylitoli) 研究は日本で有名ですね。先日,日本とフィンランドとの研究・教育・文化の交流促進を目的に活動している フィンランドセンター が出している季刊の情報誌 Koivu (Vol.2, 2006年夏号) が届いたのですが,キシリトールのような糖の研究・教育を国際的に進めている拠点 希少糖研究センター が日本の香川大学にあることをはじめて知りました (「希少糖のページ」 も)。ブドウ糖など,自然界に大量に存在する糖に対し,キシリトールなどの糖は「希少糖」と呼ばれ,非常に稀にしか存在しないにもかかわらず,膨大な種類があるのだそうです。希少糖は生成が非常に難しく,また高価であるため,希少糖研究センターでは,各種希少糖の分析・分類と機能・効果の分析,そして安定した生産方法の確立のための研究が進められているそうです。

キシリトールの語源となったのはギリシア語 ξυλον (xylon 「木,森」) です。もともと白樺のチップから採取され,甘味料として使われていたそうですが,化学成分としてはアルコールで,糖ではなかったのだそうです。フィンランドでは1970年代にキシロースという糖からキシリトールを工業的に合成する手法が確立され,甘味料や食品,医薬品に安価に応用する道を開きました。1975年にはガムの製造販売が始まっています。

キシリトールは通常の糖と異なり,医学的に以下のような特徴があるそうです (Jenkki ガムで有名な Leaf が提供する Xylitol.netKsylitolitietoa (キシリトールについて) のページより フィンランド語のページ。また,同サイトでは キシリトールの歴史 フィンランド語のページ も見ることができます)。

  • 虫歯を防ぐ
  • 虫歯や歯周病の原因となるバクテリア (Streptococcus mutans 「ミュータンス菌」) が栄養素とすることができない
  • 歯垢 (フィンランド語 plaakki; plaaki-n 《属格形》) の増加を防ぐ
  • 歯垢をみがき落としやすくなる
  • 歯のエナメル質の再石灰化 (フィンランド語 remineralisaatio) を促す
  • 口中の防疫機能を高める
  • 唾液の分泌を促し,口が渇く症状を緩和する

ちなみに,キシリトールは元素記号で表すと「C5H12O5」つまり炭素が5つの単糖 (5炭糖) ですが,香川大学の希少糖研究センターでは,炭素が6つの単糖 (6炭糖) が重点的に研究されているようです (wikipedia にキシリトールの写真と分子構造の図があります フィンランド語のページ )。日本でもすっかり定着したキシリトールですが,意外なところで日本とフィンランドの接点があるのですね。

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フクロウ大学と日本の大学

フクロウたちが集う「フクロウ大学」を舞台に,学生と教員が大学とは何かを真剣に語り合う,一風変わった本『大学生の勉強マニュアル―フクロウ大学へようこそ―』 (ナカニシヤ出版,中島祥好・上田和夫著,2006年3月発行) を読みました。フクロウをキャラクターにした大学生の読み物と思っていたら,とんでもない,学ぶ姿勢,大学教員との付き合い方はもとより,日本の大学改革への疑問を正面から議論し,大学教育とそれに携わる教員を叱咤激励する章 (「フクロウ大学の夢―大学生の勉強マニュアル;教員,研究員むけの解説」) まである,真剣な本でした。

今の大学の状況で,現代言語学の基礎を築いたスイスの言語学者ソシュールのような業績は出るのだろうか,という問い (pp.77-79) には,どきっとさせられました。ソシュールは,20世紀の思想を席巻したともいえる多くの概念を,学生への講義を通じて,つまり学生への教育を通じて発展させたわけです。「いま手にいれたいものは,手の込んだ魔法ではなく心の翼である。学問,芸術は,種も仕掛けもない驚きに満ちており,それを知るために求められるのは,風に乗って天空を舞うような心の持ちようである」(p.81) ―巨視的な視点が教育に「こそ」必要であることを,つくづく考えさせられました。

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