祝 World Wide Web 20周年
もはや多くの人の生活になくてはならぬ (このブログもこれがなくてははじまらない) World Wide Web (WWW) [ Wikipedia ] が発明されてから,本日 (2009年3月13日) をもって20年になるということです。WWW のサービスを始めたスイスの CERN (欧州原子核研究機構,英語名European Organisation for Nuclear Research,フランス語名 Organisation européenne pour la recherche nucléaire) に 記念のホームページ が立ち上がっているほか,WWW に関連する技術仕様を策定する非営利組織 World Wide Web Consortium (W3C) にもイベントに関する情報が掲載されています。私にとって WWW は,なくてはならぬ,というか,これがなければ今の私の仕事は全く違っていたことでしょうから,感慨深いことこの上もなし,です。
2009年3月13日が何の日かというと,当時 CERN に勤めていた物理学者 Tim Berners-Lee さんが WWW のアイディアを記したモノグラフ "Information Management: A Proposal" を書いた日とされています (リンクで原文が見られます)。Tim さんは CERN を訪れる数多くの研究者が共有できる文書のしくみを作ろうと考え,同僚の Robert Cailliau さんとともに,共通の決まりに従った文書をインターネット上に公開し相互に参照する仕組みを開発します。こうして生まれたのが,WWW の基礎技術である URL や HTTP,HTML の最初のバージョンで,1990年にはブラウザと WWW サーバが実際に CERN で稼働しはじめます。世界最初の WWW サーバである info.cern.ch は (コンピュータこそ違え) 現在も稼働中で,ページには Web 創成期の頃の様子が詳細に解説されています。
Tim さんは1994年に W3C を設立し,WWW が爆発的に普及した現在でも,その指導者としてインターネットの利用技術の開発に注力しています。現在日本語で読める Tim さんの書籍としては『Web の創成:World Wide Webはいかにして生まれどこに向かうのか』 (高橋徹監訳, 2001年. 毎日コミュニケーションズ,原著は1999年刊行 [ Tim さんによる解説 ]) があります (恩師のトップページ にその一部が引用されています)。HTML のコンパクトな解説として気に入っているのは神崎正英さんの『ユニバーサルHTML/XHTML』(2000年. 毎日コミュニケーションズ) です。神崎さんの本は,類書がいまだに見あたらないすばらしい解説書だと思います。
さて,WWW のアイディア誕生20周年の記念式典では,Tim Berners-Lee さんの keynote speech などがおこなわれ,その模様がリアルタイムで配信されるそうです。式典は日本時間で22時 (現地時間では -8 時間なので 14時) から。気になる方は詳細を 記念ホームページ でチェックしてみてください。
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