"No Sibelius, No Music"

立ち寄った家電量販店で,「Sibelius」 なるソフトウエアを発見しました。日本語版は最新のバージョン4が6月1日に発売されたばかり,楽譜の編集や校正はもちろん楽譜の随時再生もできるなど,機能満載の楽譜作成ソフトなのだそうです (写真は バージョン2 のものです)。
ハコをみると,世界的な指揮者 Michael Tilson Thomas,自ら校訂したオリジナル版によるフォレ『レクイエム』等で有名な合唱指揮者・作曲家 John Rutter,現代音楽における伝説的な作曲家ともいえる Steve Reich など,名だたる面々が賛辞を寄せています (識者によるコメントは,製品ページ [ 日本語 | 英語 ] でも読むことができます)。「世が世なら,シベリウスもこのソフトを使っていたに違いない」 (映画音楽作曲家 Michael Kamen 1948-2003 [ ビデオ ] ) なんて評を読むと,楽しくなってきますよね。
プロ用だけあり,アカデミック版で5万円を下らないという値段もさることながら,パッケージを初めて見た時,「Sibelius」というベタなネーミングに強烈なショックを受けました ;-) 開発者はイギリス人の音楽家兼プログラマーで,10年以上の歳月をかけて研究・開発をおこなったとか。どういう理由でフィンランドの国民的作曲家の名前をつけたのでしょう... 考えてみれば,シベリウスの音楽の晦渋 (カイジュウ) な世界はイギリス音楽と何か通じるところがあるような気もします。シベリウスの重厚な交響曲にはバルビローリ,コリン・デイヴィス,ギブソン (スコットランド人ですが),ラトルなどイギリス人指揮者の手による名盤が何枚もありますから,イギリス人とシベリウスは比較的愛称がよいのかもしれませんね。
そういえば,バーミンガム市響をイギリス屈指のオーケストラに仕立て上げ,ベルリンフィルの音楽監督となったサイモン・ラトルの後を引き継ぎ,バーミンガム市響の音楽監督になったのはフィンランド人オラモ Sakari Oramo です。彼もバーミンガム市響とシベリウスの交響曲を全曲録音し,2004年には来日公演でシベリウスを取り上げています。
※タイトルの「No Sibelius, No Music」は作曲家/音楽エッセイストの 吉村 浩二さんが寄せられている Sibelius へのコメント から引用させていただきました。
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