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2006年4月の記事

フクロウ大学と日本の大学

フクロウたちが集う「フクロウ大学」を舞台に,学生と教員が大学とは何かを真剣に語り合う,一風変わった本『大学生の勉強マニュアル―フクロウ大学へようこそ―』 (ナカニシヤ出版,中島祥好・上田和夫著,2006年3月発行) を読みました。フクロウをキャラクターにした大学生の読み物と思っていたら,とんでもない,学ぶ姿勢,大学教員との付き合い方はもとより,日本の大学改革への疑問を正面から議論し,大学教育とそれに携わる教員を叱咤激励する章 (「フクロウ大学の夢―大学生の勉強マニュアル;教員,研究員むけの解説」) まである,真剣な本でした。

今の大学の状況で,現代言語学の基礎を築いたスイスの言語学者ソシュールのような業績は出るのだろうか,という問い (pp.77-79) には,どきっとさせられました。ソシュールは,20世紀の思想を席巻したともいえる多くの概念を,学生への講義を通じて,つまり学生への教育を通じて発展させたわけです。「いま手にいれたいものは,手の込んだ魔法ではなく心の翼である。学問,芸術は,種も仕掛けもない驚きに満ちており,それを知るために求められるのは,風に乗って天空を舞うような心の持ちようである」(p.81) ―巨視的な視点が教育に「こそ」必要であることを,つくづく考えさせられました。

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パレコッパ

映画『かもめ食堂』 (以前の記事はこちら) の原作を読んでいたら, pärekoppa というバックを主人公のサチエさんはかかえて毎日市場に出かけているのでした。さて,日本語では何と言うんだろうと思ったら,日本語にも päre (属格 päree-n; 分格 päre-ttä) にあたる「経木(きょうぎ)細工」の板という立派な名称がありました (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に 解説 があります)。

ちなみに koppa (属格 kopa-n; 分格 koppa-a) は kori と同じで「かご」のことです。

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北欧インテリアチェーンが日本進出

スウェーデンの家具チェーン IKEA の直営店第1号が,4月24日船橋にオープンしたそうです。レストランではスウェーデン料理も出し,スウェーデンフードマーケットも併設してあるなど,なかなか本格的。GWは,混みそうですね...

フィンランドのIKEAの店舗 フィンランド語のページ はヘルシンキ市の近郊のエスポーとヴァンターにあります。フィンランド語のページの構成が,見事に日本語のページに対応しているので,見てみるとなかなか楽しめます ;-)

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かもめ食堂

ヘルシンキでの3人の日本人女性の生活を綴る映画「かもめ食堂 (ruokala lokki)」,なかなかの人気のようです。ヘルシンキには2年強おりましたが,変わらぬ懐かしい場所に加え,最近人気のリラクゼーション施設など,新しい場所もロケ地として登場し,楽しく鑑賞しました。

ちなみに,主人公のサチエさんはなぜフィンランドであのような客の入らない食堂を経営し続けられるのかしら,と映画を観た誰もが感じるのではと思いますが,群ようこさんの原作には,ちゃんとその辺のいきさつが説明されています ;-)

Updated パレコッパ についての記事はこちら

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ククーシュカ

「ククーシュカ」 (ロシア語で Кукушка 「カッコウ」) という映画,昨年の夏にロシアに行ったときにテレビで放映していたのをたまたま観たのですが,日本でも公開中のようです (配給シネカノン)。大戦中のラップランドを舞台に,ドイツ兵とフィンランド兵,サーミの女性が出会うという,不思議な映画。ロシア人監督です。ちなみに,フィンランド語の「カッコウ」は käki (属格 käe-n; 分格 käke-ä) で,鳴き声は kukkuu と描写します。

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